車のヘッドライトレンズ復活!3年以上の耐久性【プレオプラス】

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夜道を照らす車のヘッドライトは、安全な運転に欠かせない存在です。しかし、日々の使用や紫外線の影響を受けることで、ヘッドライトレンズは徐々に黄ばみや曇りを引き起こし、その結果、光の量が低下してしまうことがあります。この状態では視界が悪くなり、夜間や悪天候時の運転において大きなリスクを伴うことになります。この問題に直面したとき、皆さんはどのように対処していますか?専門業者に依頼するのも一つの方法ですが、実はそれほど手間をかけずに、自分自身で補修できる方法があることをご存じでしょうか?専用の道具を使えば、初めての方でも簡単に作業が進められます。本記事では、ヘッドライトレンズが劣化する主な原因や、具体的な補修の手順について詳しく解説していきます。さらに、補修作業に必要な道具やコツも併せて紹介しますので、この情報を活用すれば、愛車のヘッドライトを新品のような透明感と明るさに蘇らせることが可能です。自分の手で車を手入れする楽しさも味わえるので、ぜひ最後までお読みください!

目次

はじめに

紹介する作業方法のメリット

  • 2液性塗料を使用するため耐久性がある(過去の実績で3年は持った)
  • 安価な材料でできる
  • 比較的作業が容易
  • 短時間で可能
  • 失敗しても再チャレンジ可能(塗装失敗の場合)

そして、楽しめる!ことです。
トラブっても、あれやこれや考えて乗り越えれば満足感も得られます(^.^)

ただし、DIY修理には重要な注意点もあります
・不適切な修理は問題を悪化させる可能性がある
・メーカーの保証が無効になることがある
・専門的な知識や適切な道具が不足している場合、さらなる破損のリスクがある

DIY修理は魅力的な選択肢ですが、自分のスキルレベルと修理の複雑さを慎重に評価することが重要です

ヘッドライトレンズの黄ばみや曇りが引き起こす問題

1,現在のヘッドライトレンズの多くはポリカーボネート樹脂製で、この素材は紫外線に弱い特性があります。屋外駐車が多い車は、長時間紫外線にさらされるため、黄ばみが進行しやすくなります。
2,新車時にはヘッドライト表面に保護コーティングが施されていますが、時間の経過とともにこのコーティングが剥がれていきます。コーティングが剥がれると、紫外線や外部からの影響を直接受けやすくなり、黄ばみが進行します
3,ヘッドライトのバルブ(特にハロゲン)は高温になるため、長年の使用で熱によるダメージが蓄積し、黄ばみや、くすみの原因となります。特に渋滞時などエンジンルーム内に熱がこもりやすい状況では、ヘッドライトへの熱ダメージが増加します。
4,走行中のはね石や洗車などでヘッドライトに細かい傷がつくと、その傷に汚れが付着しやすくなります。この汚れの蓄積が黄ばみの原因となります。

これらの要因が複合的に作用し、時間の経過とともにヘッドライトレンズの黄ばみが進行していきます。黄ばみを防ぐには、紫外線を避ける駐車方法や定期的なコーティングなどの対策が効果的です


作業に必要な道具と部品

使用した道具のリスト

  • カッターナイフ
  • 洗面器(バケツ)
  • ウエス(不要なタオルや布切れ)
  • 小さい椅子
  • 蛇口に繋がったホース(シャワーが付いたものがよい)
    なければ、じょうろ、不要になったペットボトルなど 洗浄に使えるもの

必要な部材の紹介

マスキングシート

ボディーに塗料を付着させないために使用
テープにビニールシートが付いているため便利です

マスキングテープ

マスキングシートで全部覆うともったいなかったので新聞紙も利用しました。
それを固定するために使用
私は100均のテープを購入しましたが、結局余っていたテープで足りてしまった(;^ω^)
買いすぎ注意ですね

紙やすり

ヘッドライトレンズを磨くために粗削り用#320 仕上げ用#600を使用しました。
粒度は大体これくらいです。多少前後しても問題ありませんが、粗削りを#200以下の場合、傷が深くなりすぎるかもしれませんので注意して下さい

シリコンオフ

塗装前の脱脂です。重要
これを省くと塗装が剝がれやすくなります。 今回は他で使用した余りを使いました。
チビ缶で十分です。

99工房 ボデーペンウレタンクリアー

2液性の塗料でアクリルラッカーより塗膜は強力です。
1度混ぜると12時間で硬化するので残すことができません。
なので今回は風呂場の洗い板も一緒に塗装しました。
ヘッドライトなら2台分はいけます。

風呂洗い板ビフォー(汚いので許容できる方どうぞ)
風呂洗い板アフター

新聞紙
全部マスキングシートで覆っても良いですが、もったいないので新聞紙も利用しました。

修復作業の手順

準備作業

洗車ができればよいね

汚れがひどい場合は一度洗車しておきましょう。
塗装中に汚れが付着して失敗するのも、つまらないですからね。

周囲の養生

車を安全な所に停車します。
今回は塗料を使用しますので、周囲に塗料が付着して困るものは無いようにしましょう。
どうしても距離をとれない場合は覆うなど影響が出ない様に対策をしてください。

車の養生

ライトレンズ周りにマスキングシートを貼りビニールシートを伸ばし、ボディーに貼ります
ボンネットを開けて養生する面積を削減(^.^)

ここでは、レンズを磨くとき紙やすりがレンズ以外に触れないようにするための養生です。
もう一つ。磨く時に水を使うので新聞紙はまだ貼りません

作業ポジション構築

大げさなタイトルにしてしまいましたが、私は小さな椅子と洗面器を用意しました。
椅子は作業を楽に進めるため。洗面器は紙やすりに水につけるためです。
もちろん両方無しでもできます。行ったり来たりする体力があれば(^.^)

それから蛇口に繋がったホースを椅子の近くにもって来ると楽です。

黄ばみと曇りの削り落とし

サンドペーパーの使用方法

最初は粗削り#320のペーパーから行います。車に傷をつける事にすごく抵抗がありますが思い切っていきましょう!
水をつけながらレンズ全面を磨いていきます。時々ホースの水で綺麗に洗ってライトの磨き具合を確認します。
完了の目あすは黄色い水が出なくなるまでです。

ここで一つ
実はここまでの作業、片耳イヤホンで音楽を聴きながら行っていました。
で、ここから両耳で聞きたくなりイヤホンを両耳に入れました。そしたら、見事に磨いている感触が奪われてしまいました。(;^ω^)音も重要なんだと改めて思いましたね

効果的な削り方のポイント

力を入れすぎない
 力が入りすぎてボディも磨いてしまうかも(;^ω^)
同じところばかり磨かない
 形が変わってしまうかも(;^ω^)
隅は磨き残しやすいので意識して
 歯磨きみたい(;^ω^)
黄色い水が出なくても白いのは出てくるので注意
 良く見てないと磨いている間は水はずっと濁っています。

仕上げ磨き

仕上げは#600を使用しました。仕上げと言ってもこれで透明感は全く出ません。
磨いた傷を浅くするために行います。#320で磨いた後より明らかに平な肌触り。ツルツルは言い過ぎかもしれませんがいい感じです。

こちらも、まんべんなく施します。

塗装用養生

塗装用の養生をします
と言ってもグリル、バンパーの辺りとフェンダー部分を新聞紙を貼りました。

脱脂作業

塗装前の洗浄として脱脂を行います
油分が残っていると塗装がはがれやすくなってしまうので、ココはしっかり行って下さい。
シリコンオフを磨いたライトにスプレーします。乾かないうちに綺麗な布やキッチンペーパーで拭き取ります。

スプレー缶準備

説明を読めばわかりますが、簡単に書いておきます
1,黒い蓋を開けるとピンがあるので、そのピン硬い所を使ってを押す
2,ピンを押し込んだ後は、すぐに缶を逆さ(ピンが上)にして5分から10分放置
3,時間が来たら缶をいっぱい振ります(30回以上)
4,完成!

クリア塗装の塗布

これは1回目の塗布 少し塗りすぎかも

塗装は1回で塗らず4,5回の重ね塗をします。
特に1回目は塗りすぎにならないよう注意して下さい。
塗布量が多いと垂れてどうにもなりません。その場合は塗装を剥がしてやり直してください。
言葉で書くと
・一定の速度でパラパラと塗るイメージ
・レンズとの距離も大事15~25cmを保つ
・良く乾かしてから重ね塗をする(冬場10分以上)
・2回目以降も同じく塗りすぎ注意
・私の場合は3回目でも綺麗な透明感が出なかった(透明感はあるが綺麗ではなかった)ので、4回目は塗る速度を少し下げたのと、綺麗にスプレー(霧状になっていない)できていないと思ったので缶をお湯(40℃)で温めました。そしたら、綺麗な透明感が出ました。

・乾燥後5回目の塗装。同じくゆっくり目で行ったら、ゆっくり過ぎたのかちょっとだけ塗料がタレてしまった
_| ̄|○ 
って事で終了!

・絶対にあせらない事。少しずつ重ね塗としっかり乾燥を端折らない!
・脱脂はしっかりと
・脱脂の後に糸くずなどが付着しないように
・スプレーの吹きが悪い場合は40℃程度のお湯で缶を温めると綺麗にスプレーできた!

作業の注意点

よくある失敗とその対策

失敗:何度書いていますが塗料の垂れ。一度に沢山吹き付けると垂れます。
対策:一度に塗ろうとしない、ゆっくり塗らない、距離を保つですかね。

失敗:ホコリが付着してしまう。
対策:これは難しいですね、室内でできればいいのでしょうが…できるだけ風のない時にやりましょう。

失敗:乾燥前に触ってしまう。
対策:完全硬化の1週間我慢して下さい(^.^) 私はせっかちなのでやりがち(;^ω^)

安全対策について

私は手袋しか使用してませんが、有機溶剤を使用するので
・ゴーグル
・マスク
・手袋
があると良いでしょう。
そして、塗装が他につかないように対策して下さい。

作業中の時間配分のアドバイス

使用した塗料が2液性のため、一度混ぜたら硬化剤の反応が始まり12時間すると使用できなります。なのでその日に塗装できる状態で混ぜるようにしましょう。

おわりに

作業を終えての感想と成果

今回の作業は6時間程度でしたが、ライトの塗装だけではなく風呂場の洗い板も同時に行ったため時間がかかっています。ライトだけなら4時間もあれば出来るでしょう。
出来栄えはおおむね満足です。

耐久性は別の車で行った経験だと3年は持ちました。お金を使わず延命できますね

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